令和2年度施政方針

　令和2年3月清須市議会定例会の開会に臨み、来る令和2年度の市政運営につきまして、私の基本的な考え方である施政方針を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解と協力を賜りたく存じます。
　私が市長に就任してから、約2年半が経過し、この間、市政のあらゆる分野にスピード感をもって、全力で取り組んでまいりました。選挙で掲げた公約は、その多くが実現のめどが立ち、「力強い清須」の実現に向け、市政を着実に推し進めることができているものと考えております。 これもひとえに、議員各位を始め、市民の皆様、関係者の皆様のご支援、ご協力の賜物と心より厚く御礼申しあげます。
　さて、本市を取り巻く状況を見ますと、全国的に少子高齢化が進展し、人口減少社会に移行する中、本市は人口が伸び続けている数少ない元気な地域であります。しかしながら、本市においても、高齢化率は徐々に上昇しており、今後、人口は減少局面に入っていくことが見込まれております。将来にわたり都市の活力を維持していくためには、今を生きる私たちが未来をしっかりと見据えながら、まちづくりを進めていかなければなりません。
　また、本市の財政状況に目を向けますと、人口増加に伴う好循環が生まれていることもあり、歳入の基幹となる個人市民税や固定資産税は安定的に推移しています。一方で、経常収支比率は高い水準で推移しており、財政の硬直化が懸念されるほか、高齢化の進展等による社会保障関係費の自然増が見込まれております。加えて、大規模な施策事業の実施や、インフラ等の維持管理に係る経費といった財政需要に対応する必要があり、今後も厳しい財政運営が予想されます。
　こうした状況の中、令和2年度予算編成に当たりましては、限られた財源を真に必要な分野に重点的かつ効率的に配分し、メリハリを効かせてまいりました。新たな令和の時代を迎え、市民生活をより豊かにするとともに、将来にわたって活力の溢れるまち、「力強い清須」を実現するための予算を編成いたしました 。